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中小企業診断士受験ネタ25「説得力のある解答の書き方」

今回は、解答に説得力をもたせるにはどうしたらいいのか、を説明します。

What do you think?

私の経験上、2次試験の問題のなかで、最も答えにくかったのは、「どのように考えられるか」形式の問題でした。

よく分からないことを「どう思う?」と聞かれても、関西人なら「知らんがな」で終わりますが、2次試験で「知らんがな」と書くわけにはいきません。

しかし、いざ書こうにも、何を書いていいか分からないし、書いたことが合っているのかも分からない。

そこで、書いたことが合っているように見せかける(=説得力をもたせる、説得的な解答を書く)ことが必要になります。

 

そのために、「根拠」が必要

自分の意見を言うにしても、根拠を添えているのと、根拠がなく結論だけを言っているのとでは、説得力は全く違いますよね。

そして、私は、2次試験の勉強をしていくうちに、「根拠」の入れ込みは、ある程度パターン化できることに気がつきました。

それは、「与件文の記述を拾って、回答にそのまま根拠として入れ込んでしまう」というものです。

 

根拠は与件文から拾おう(具体例で解説)

平成29年度の事例Ⅰ第3問を、私の再現答案を例にとって解説します。

工業団地への移転による戦略的メリットを「どう考えるか」、答えさせる問題です。正直、「知らんがな」と書きたいところです。

再現答案
①工業団地は地元企業を誘致対象としていることから、他の地元企業とのシナジー効果や、県からの補助金・低利融資が期待できること、②郊外にあるため用地取得が容易であり、事業規模の拡大がしやすいこと。(96文字)  

資格学校の模範解答では、ハサップや生産体制に言及している答案がありますが、そんなものは一切思いつきませんでした。たぶん私の回答は、正答からは外れていると思います。

ただし、自分の回答に説得力をもたせるため、与件文の記述を拾って根拠として入れ込みました。それが、「工業団地は地元企業を誘致対象としていることから」と「郊外にあるため」の部分です。

単に「シナジー効果」とか「補助金」とかを言うだけでは、説得力がありません。
あくまで「与件文にこう書いてあるから、こういうふうに考えたんですよ」という姿勢を見せることが重要です。

このように書いておけば、想定された正答からは的外れなことを書いていたとしても、採点者からは、「与件文に書いていることから回答したのか、まあ仕方ないな」と判断され、大幅な失点は免れるはずです。

結局、事例Ⅰは54点で、分からないなりにBを守れました。