ドラマ「シグナル」がおもしろいんです

今期やっているドラマなんですが、ちょうど今日、放送日です。
韓国ドラマのリメイクなんですね。

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原作のシナリオがよくできてるし、日本版の役者もすごいいいしで、ほんとにおもしろいです。
時効寸前に犯人を逮捕できるかどうかのせめぎ合い、タイムリミットが迫ってくるというスピード感がすごくいい。

ただ、ね。
現代日本で、殺人罪の時効は、廃止されたんです。

刑事訴訟法第250条

1. 時効は、人を死亡させた罪であつて禁錮以上の刑に当たるもの（死刑に当たるものを除く。）については、次に掲げる期間を経過することによつて完成する。

だからね、時効寸前に逮捕できるかどうかのせめぎ合いがどうこうってのは、パラレルワールドでのおとぎ話だと思って観たほうがいいんです。

あと、ね。
時効ってのは、正しくは「公訴時効」のことで、公訴時効ってのは、時効完成前に「公訴を提起」しなければ止まらないんです。

つまり、時効完成前に逮捕しただけではだめで、検察官が起訴しないと、処罰できないんです。

刑事訴訟法第254条

1. 時効は、当該事件についてした公訴の提起によってその進行を停止し、管轄違又は公訴棄却の裁判が確定した時からその進行を始める。

だからね、時効寸前に逮捕できるかどうかのせめぎ合いがどうこうってのは、パラレルワールドでのおとぎ話だと思って観たほうがいいんです。

と、ここまで書いてきて、「じゃあ、シグナルって、時効なんかないはずの殺人罪を、しかも起訴のことなんか考えずに逮捕することだけ考えてる、ちょっとアレな刑事ドラマなんじゃ・・・」と思ったアナタ。

まあ、あれだ。
細かいことは気にしない。
私も楽しく観てます。